私が学生だった頃、『UFOと宇宙』という雑誌が書店に並んでいました。
当時、テレビでは「水曜スペシャル」とかで、UFOの特番がよくありました(今もあるのかどうか、私はTVを観ないのでわかりませんが)。
その雑誌の中に、超越瞑想(TM)の記事がありました。
内容は覚えていませんが、その記事が気になり、古本屋で『超越瞑想入門』という黄色いカバーの本を買いました。
今出版されているマハリシ総合教育研究著の『超越瞑想入門』と原文の英語は同じですが、訳者は別です。
本の内容は納得のいくものでしたので、最寄りのTMセンターに行って、TMを習いました。
受講した日は、それまでにない心地良い体験をして、夕方くらいまで、いい感じが続きました。
TMセンターでは、週末にミーティングが行われていましたので、二回ほど行きました。
部屋に一歩足を踏み入れた途端、「ん?」と思いました。
一見、普通ではあったのですが、やや違う雰囲気に気づきました。
当時はまだヒッピーという言葉が普通に使われている時代でしたが、そのような光景を初めて見ました。
怖くはなかったのですが、その人たちを、二度見、三度見しました。
TM教師の人は「TMを実習している人の中には、学校の先生もいます」と話していました。
ヒッピーという言葉が普通に聞く時代でしたから、超越瞑想をしている人の中には「学校の先生がいる」というのが、当時では人に安心を与えるトークでした。
数年後、引っ越した先でTMのミーティングに行ったら様子が違い、普通の穏やかな人たちで、以前のミーティングのことは、すっかり忘れていました。
今ではTMは海外の有名人でも多数いますし、日本でも有名人や俳優、会社の社長、もちろん学校の先生や、企業導入もされています。
TMのことを話すのに、とても平和な時代になりました。
つい最近もTMミーティングにズームで参加しましたが、とても穏やか和やかで、昔の面影はありませんでした。
私にとっては、初めて行った「魔のミーティング」がとても懐かしく、あんな体験はもうできないだろうなぁと貴重な映像として残っています。