本日、ショート動画を公開しました。
「完全な善人、完全な悪人」 という内容です。
これは「超越瞑想」の本の175ページからの引用です。
【第三部 生きる技術 第二章 「存在」の技術 カルマと「存在」の技術】
本文中では、このように書かれています。
「実際には、完全な善人とか完全な悪人という人はいません。」
この章では、「カルマ」について書かれています。 「カルマ」というのは「行為」と訳されます。あなたが何かを行ったとき、それを「あなたのカルマ」と言ったりします。
「善いことをすると、善いことが返ってくる」 というのを「カルマの法則」と言ったりします。「作用・反作用の法則」と言う人もいます。カルマ自体に「善い・悪い」という区別はありません。「善い・悪い」という判断をするのは人間ですね。
さて、「完全な善人」がいるとしましょう。その人を悪く言う人はゼロですね。誰にとっても善い人です。
ただ、実際には「完全な善人」という人はいないとマハリシは言います。
なぜなら、カルマの法則によれば、「あなたにとって善いか悪いか」ということがポイントだからです。
あなたにとって善い人というのは、あなたが行った善い行いを配達してくれる人です。 あなたが善い行いだけをしていると、すべての人が善人です。
いわゆる「完全な善人」が存在しないというのは、ある人にとっては、その人が悪いことを配達することもあるからです。
つまり「誰にとって善人か?」、あるいは「あなたにとって善人か?」という視点で考えてみましょう。 すると、「完全な善人」というような「誰にとっても善人」という人はいないということになります。
聖者に「今からうちに来てマッサージしてくれ」と頼んだとしても、すべての人にそのようなサービスはできませんよね。
ある人は「気持ちを伝えられただけでもラッキー」と思うでしょうし、ある人は「なんだ、来てくれないのか」と思うでしょう。
「完全な善人」の定義が「すべての人に対して善を行う」だとすると、それは不可能であるという結論になります。
少しややこしいかもしれませんが、詳細については「超越瞑想」の本を読んでいただければ幸いです。
キンドルで読むことも出来ます。キンドル端末が欲しいなあ、と思う今日この頃です。