体験談

アレキサンダー大王とインドのある男

アレキサンダー大王は、数えきれないほどの戦いを経て、広大な帝国を築き上げました。

古代ギリシャの帝国、マケドニアの王として、彼の名は東西の世界に知れわたっていました。

紀元前336年から323年のわずか13年の間に、彼は南東ヨーロッパから西インドに至るまでを支配下に置きました。

 

ある日、彼が遠征の途上でインドの地を訪れました。

灼熱の太陽が大地を焼き尽くす中、ひとりの男が木陰で静かに座っていました。

まるで世界の喧騒など存在しないかのように、穏やかに目を閉じていました。

その姿を目にしたアレキサンダー大王は、不思議に思いました。

自らは一度として、あのような静けさに身を置いたことがありませんでした。

王は家来に命じました。

「あの男をここへ連れてこい」

しかし、家来が近づいても男は目を開けず、動こうともしませんでした。

 

苛立ちを覚えたアレキサンダーは、自らその男のもとへ歩み寄り、声を荒げました。
「なぜ私の命令に従わぬ? 首をはねるぞ!」

 

すると、男はゆっくりと目を開けて答えました。

「それはありがたい。私はいつも、この頭のせいで雑念が止まりません。もしこの頭がなければ、私はようやく心の静けさを得られることでしょう」

 

王は言葉を失いました。

武力で世界を制した彼の心に、初めて静寂という未知の世界が芽生えた瞬間でした。

 

瞑想は、まさにその静けさに向かう道です。

正しい方法を学べば、雑念の取り扱い方も教えてもらえます。

超越瞑想(TM)は、誰にでもできる瞑想です。

海外や日本の著名人も多数行っており、その日から、人生が静かに変わり始めます。

その第一歩は、ただ、座ることから始まるのかもしれません。

 

 

 

 

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

MA社:奥谷 邦男

趣味:ギター、富士山を見ながら散歩をすること。お菓子を買うのがヘタ


-体験談
-,