アーユルヴェーダでは、単に身体に良いものを食べるだけでなく、「自分の体質(ドーシャ)」と「食べたものを活かす力(アグニ)」の双方に合わせたケアを行うことが基本となります。
個々の体質(ドーシャ)におけるセルフケア
万人に共通する完璧な食事法というものはなく、本来は一人ひとりのバランス(ドーシャ)に合わせた選択が大切です。
自分の体質に合った食材や調味料を選び、日々の献立に取り入れることで、身体のバランスを無理なく整えることができます。
毎日の食事だけでカバーしきれない部分は、自然の恵みを凝縮したハーブやサプリメントを上手に取り入れることで、細やかなバランス調整に役立ちます。
自分のタイプに合わせた選択を重ねることが、しなやかでブレないコンディション作りにつながります。
健康の要となる「アグニ(代謝・消化の力)」
アーユルヴェーダにおいて非常に重要視されているのが、内なるエネルギーとも呼ばれる「アグニ(消化・代謝の力)」です。
これは単なる胃腸の動きにとどまらず、「摂取した栄養を身体に取り込み、エネルギーへとスムーズに変換する一連の力」を指しています。
アグニが整っている状態とは、食べたものが効率よく活力へ変わり、未消化なもの(めぐりを滞らせる負担)が残りにくくなります。
アグニが弱まっている状態とは、同じ食事をとっても胃もたれやスッキリしない感覚が残りやすくなります。
どれほど良質な食材を選んでも、受け入れる側の「アグニ」が弱っていては身体に十分活かされません。
今の自分の「力」に合わせて食事を調整する
アグニの強さは、その日のコンディションやドーシャのバランスによって常に変動します。
消化の力が十分に満ちているときは少し満足感のある食事を楽しんでも問題ありませんが、なんとなく身体が重いと感じるときは、温かく消化に優しい食事を選んで身体を労わることが大切です。
自身の「内なる力」に耳を傾け、そのときどきの力加減に合わせて食事を整えることこそが、毎日をアクティブに過ごすための知恵となります。
参考資料:Maharishi Ayurveda Europe B.V.(オランダ)提供のアーユルヴェーダ解説資料を参考に編集・再構成しています。
